上海万博見学p5

2010年10月10日(日曜日:晴れ)


画像の説明

 ホテルでの朝食です。バイキング形式でした。野菜を中心に、小ぶりの肉まんなど。美味しかったです。

 白人の滞在客が多かったですね。


画像の説明

滞在最後の朝。ホテルの前で。夜と朝ではだいぶ印象が違います。


画像の説明

 昨夜はどうしても地下鉄に乗れませんでしたので、最後の日は午前中、念願の地下鉄に乗りました。たった一駅でしたが、それでも上海地下鉄の雰囲気は味わうことができました。

 一駅で降りて百貨店巡りでした。まずは「太平洋百貨」。


画像の説明

 10時開店でしたが、もうお客さんが玄関前で並んでいました。百貨店で買い物をする、って休日の楽しみなんでしょうね。ショッピングって、楽しいものです。

 日本では、百貨店はすっかり斜陽産業になってしまいましたが、中国ではこれからでしょう。それだけ自由に買い物をすることができる層が激増している、ということです。


画像の説明

 男子用衣類売り場で。結構な値段するんですね。日本の方が安いぐらいです。今日私が身につけている衣類の値段では、この写真の商品では、ジャケット一つ買えません。

(●^o^●)


画像の説明

 上海の街を歩いていて驚いたのは、電動バイクや電動自転車の数の多さでした。この写真の人も電動自転車に乗っていました。失礼ですけれど、そんなに裕福というわけではなさそうですので、何十万円もする高価なものではなさそうです。

 庶民の足として、こうした EV が普及しつつある、ということは、中国恐るべしです。日本だけが進んでいる、何て思っていると足元をすくわれます。


画像の説明

 日本酒コーナーがありました。720ml で 4,000 円ほどでしょうか。決して安くありません。ファンは多いのでしょうか?


画像の説明

 上海の地下鉄です。とても綺麗で整然と運行されていました。日本と決定的に異なるのは、とても駅が静かだ、ということです。いわゆるアナウンスがほとんどありません。たぶん日本だけが異常に親切というか、お節介なのでしょう。

 日本では乗客が、まるで全員幼稚園の生徒みたいに思えます。そこまで言ってやらないとダメなのか、と異国に行くと感じます。


画像の説明

ホテル近くの街路に植えてありました。何という花でしょうか?


画像の説明

 さて、顧蘭英さんが空港まで送ってくれました。最後のお別れをして、空港のターミナルビルで一休み。上海(虹橋)国際空港『シャンハイ ホンチャオ こくさいくうこう』に戻ってきました。あっという間の、四日間でした。

 父子二人旅、というのは、初めてでした。初めての中国旅行でしたから、毎日が驚きの連続でした。そして楽しい毎日でした。


画像の説明

 東京へ帰ってきて、お母さんと三人で待ち合わせ。御徒町の居酒屋で、拓の合格と無事の帰国を祝って乾杯です。母親に、旅の報告をする拓も楽しそうでした。

 何はともあれ、無事に帰ってこることができてホッとしました。



 さて、こうして三泊四日の父子二人旅から無事に帰国することができました。色々な問題がマスコミを賑わせていた、ちょうどその出はなでしたので、中国旅行はいささか躊躇していたのが正直な気持ちでした。出発に際して心ウキウキ、とはいきませんでした。

 しかし実際に出かけてみると、中国って、何て近い国なんだろう、と驚きました。それが第一印象でした。3時間かかりませんでした。シンガポールまで7時間というのですから、その近さが想像できます。近いということは、素晴らしいことです。

 初めて韓国旅行に出かけた時も、そう感じました。なんて近くにある外国なんだろう、という驚きです。ヨーロッパの国々の様子は、毎日のようにテレビで報じられ、実際私たちも旅行をする機会が多く、とても身近な感じがします。実際旅行しても予想していたとおりですので、五感を刺激することも少ないとさえ言えます。

 しかし中国は私たち家族にとっては、そして多くの日本人にとっては身近な国とは言い難い存在です。ましてや反日デモが荒れ狂っている、という報道が毎日のようになされれば、ますます遠い国に思えてしまいます。親近感も湧きにくいのが現実です。

 そんな中での旅でした。たった三日で何が分かるか、と言われれば確かにその通りです。上海という観光地を駆け足で巡っただけで中国の何が分かるのか、と問われれば、確かにおっしゃるとおりです、と答えざるをえません。それでも、初めての中国旅行は私たち親子に貴重な経験をもたらしました。

 まずは当たり前のことですが、普通の私たちと変わらない人間が、そこに住んでいる、という事実です。鬼や蛇が住んでいるわけではありません。実際にお話をすることができたのは、通訳兼ガイド役の顧蘭英さんだけでしたが、私たちと同じような家族を持ち、そして同じような悩みを持って生きている、ということが分かりました。

 顧さんは、いわゆる中産階級の一員のようです。お婆ちゃんに一人娘の面倒を見てもらいながら、夫婦共働き。マンションのローンも、あと数年で終わるそうです。平日の半分は自分も仕事で夕食を一緒に取ることができないので、休日は子どもと一緒に、時にはちょっと贅沢に過ごすのだ、と話していました。日本の同年代の世代と同じ悩みを抱えて毎日を送っているように思えます。むしろ明日は今日より明るい、豊かになれる、という確信がある分だけ、日本の同世代より心豊かかもしれません。

 もちろん 2,500 万人の上海市民の内の 1,000 万人を占める出稼ぎ労働者、いわゆる農民工といわれる人々とは全く違う人生でしょう。

 健康保険についても尋ねてみました。顧さんの場合は会社も負担してくれるので医療費の自己負担は二割だそうです。つまりは日本より負担は一割少ない計算です。日本のテレビで見た中国の医療事情は、お目当ての医師に診察してもらうために朝の五時から列に並んで、しかも医療費は全額自己負担で前払い。病院は不払いを恐れて、前払い以外は認めない、という何とも世知辛い、恐ろしい世界だ、と知らされていました。

 どうも、そうでない部分もあるようです。日本で報道されるのは、もちろん実態の一部でしかありませんが、私たちに取っては全てになりますから、いわば先入観がこびり付いてしまいます。

 実際に旅をして、実際の中国人と接してみると、何だか自分たちとあまり違わないと、びっくりしたり、がっかりしたり。現実は、もちろん私の想像もできない部分がほとんどに違いありませんが、それでも実際に経験したことは大変勉強になりました。

 拓も、中国を見る目が変わった、と言っていました。やはり交流しなければ、何事も理解が進みません。人が行き交うこと。それが両国に取って一番大切な事ではないでしょうか。そんなことを感じた上海の旅でした。